ReOPA特別イベント~ひきこもりと生きづらさについて考えよう~を開催しました
スタッフのみほです。
8月22日(日)に、ReOPA特別イベント~ジャーナリストの池上正樹さんと「ひきこもりと生きづらさ」について考えよう~を開催しました!
池上正樹さんは、ジャーナリストとして様々なひきこもりに関する書籍やTVやラジオに出演されており、第一線として活動をなされている方です。そのため、非常に貴重なお話をたくさん聞くことができ、私としても勉強になりました。お忙しい中、ご協力いただき本当にありがとうございます。
今回もZoomでの開催となりましたが、アットホームな雰囲気で、様々なテーマを取り上げることができました!
最初に「ひきこもりとは何か?」という話からはじまり、メディアや厚生労働省によってもたらされた偏ったイメージや考えなどが一人歩きし、ひきこもりに対する負のレッテルが広がっているという話にうつりました。
ひきこもりは「状態像」であるということの難しさのお話に。ひきこもりという状態に陥っている人は、何かの疾患や病気だと思われがちですが、必ずしもそうではないと池上さんはおっしゃっていました。些細なことで自分がひきこもりになる可能性は十分にあり、身近に潜んでいる問題だと感じました。
また、支援者側と支援される側の関係性についてもテーマとして挙がりました。支援者側が勝手に目的を決め(例えば、就労をさせることを目的としたり)、それに合わせるように当事者たちに強要させてしまうことも少なくありません。これは当事者たちにとっては非常に苦しい思いをさせられ、さらに、今のひきこもりの状態から抜け出せなくなる要因にもつながります。これに関しては、当事者たちが望む目的・ゴールが何か?聞くことが大事なのでないかと池上さんはおっしゃっていました。
また、ご家族など、周囲の人たちのケアやサポートのお話も挙がりました。ご家族の方たちが必ずしも自己犠牲をしなくてはならないわけではなく、自分をまず幸せにすることが大切だとおっしゃっていました。当事者以外のご家族全員が幸せじゃない状況では、当事者もしんどいですよね・・・。加えて、当事者がご家族のためにした些細な出来事をきちんと褒め、感謝を伝えることも大切だとおっしゃっていました。個人的には、「当事者が大事にしていることを家族も大事にしてあげる」という言葉が非常に心に残りました。
制度自体も、パターン化したものではなく、それぞれに合わせた支援を行い、病名などの診断がなくても気軽にサポートを受けられるようになっていけばよいなと感じました!
池上さんのお話の後、グループワークを行いました。それぞれのグループで、池上さんのお話を聞いての感想や疑問に思ったこと、今困っていることなどを話し合いました。
あまりひきこもりについて知識がなかったという方からは「ひきこもりに対するイメージが変わった」という声が。また、ご家族に当事者がいるという方からはどうサポートしていいかわからないという切実な悩みが挙がりました。TV番組の報道の仕方に疑問を感じている方もいらっしゃり「声を挙げるべきだ」とお話されていました。外で常に聞かれる、「お仕事は何をやっているか?」「結婚は?」等の質問で傷ついてしまうという方の声には皆さんとても共感されていました。
質問コーナーでも様々な質問が出て池上さんに一つ一つ丁寧に答えていただき、時間があっという間。少し時間がオーバーしてしまうほど盛り上がりました。
今回も様々なご意見があり、非常に楽しい会となりました!ご参加くださった皆さま方、本日はありがとうございました!
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