ReOPA特別イベント~マインドフルネス講座~を開催しました

こんにちは!ボランティアスタッフの「もっちー」です。

これまでにしばらくオンラインで開催させていただいたマインドフルネス講座を、今回はオフラインで開催させていただきました。

当日は外部講師として高野雅司先生をお招きして、

1.マインドフルネスとは?

2.実際に体験してみよう 一回目

3.グループワーク

4.実際に体験してみよう 二回目

5.グループワーク

6.質疑応答

このような流れで進めていきました。


1マインドフルネスとは?

マインドフルネスは「念」と言う言葉からきている。念は「今」と「心」と言う心を今に向けることを指す。現代人は一日に数万回思考が働き、日ごろから考えすぎている状態で、その多くは過去や未来のことばかりを考えている。この状態を続けているとうつ病などにかかりやすくなることから、今に集中して思考を落ち着けることが良いとされている。

また、幸福に関する学問では、今ここに集中することで幸福感(満足感)を得られやすいとされている。

人は過去や未来のことばかり考えていることから、自分の状態(思考や感情)にあまり気づいていない。もし、自分の状態が分かっていれば今の自分に何が必要なのか、何をしたらよいかを理解して行動に移せるので幸福感(満足感)を得られやすい。その為にも「自分ともっと仲良くする」と良いと考える。

マインドフルネスは心を無にする必要が無く、むしろ今を感じることが大切となる。

注意点は今の状態に気づいたときにそれ以上分析しないこと。大切なのは今の状態に気づいたらそこで止めることである。

以上のことを踏まえていざ実践に移ります。


2.実際に体験してみよう 一回目

(1)まずは立ってその場で足踏みをしてみる。

・足踏みをしながら肩や首を回したりして体を楽にする

(足踏みではなくジャンプするのも O.K)

(2)立ち止まって目を閉じる。そして、ゆっくり時間をかけて呼吸をする。

・ここで自分が何を考えているか気づいてみる。

吸った息がどこまで入って来たか、空気の出入りはスムーズか、ひっかかりは無いか、

呼吸する時の鼻の感覚はどうか、空気の温度が冷たいか暖かいか、呼吸中の体はどうか

などなど色々観察してみると良い。

(3)次に体で感じ取っていく

体の下部分から徐々に上の部分に向かって観察してみる。

1まずは足の裏に集中してみる

2ふくらはぎや太ももに集中してみる

3腰やお腹周りに集中してみる

4胸や心臓辺りに集中してみる

5肩・腕・手の流れで集中してみる

6首・顔・頭の流れで集中してみる

7ゆっくりと椅子に座る

8最後に深呼吸をして戻って来る

足から頭まで各部位に集中してみて、どんな状態になっているか観察してみることで、痛みに気づいたり(目が疲れている、肩が凝っているなど)、思考や感情に気づいたり(お腹が減った、不安など)して、今の自分の状態を知ることが出来る。今の自分を知ることで自己理解が深まり、落ち着くことが出来る。


3.グループワーク 一回目

実践してみて、どんなことに気づいたか、どんなことを感じたかを共有しよう。このグループワークは自己理解を深める以外に、周囲へ関心を向けることで現実に戻って来る作業になるための大切なワークとなります。

みなさんからは「肩や腕で左右に違いがあった」「目が見えていないために恐怖を感じた」「フワーっとしたリラックスした姿から戻ってきて、新鮮な感覚になった」など様々な感想が挙がりました。

4.実際に体験してみよう 二回目

1回目では体を中心に観察したが、二回目は心を中心に観察していく。

1椅子に座り楽にする

2呼吸に意識を向ける

3自分の心の中にどんなことが起きているか、意識を向けていく

4最後に深呼吸をして現実に帰って来る。


5.グループワーク

「実践してみて何を感じたか、何に気づいたか共有しよう」

みなさんからは「目をつぶっていると、皮膚、声、音などの感覚が研ぎ澄まされる」「立っている時より、座っている時の方が気が付きやすい」「心地よい感じがした」などの声が挙がりました。

高野先生からは「視覚の情報量はとても多く、目をつぶることで情報を遮断して集中することが出来る。その時にもし嫌な感情が湧いてきたら、無視をせずにその感情に浸るとよい。どんな感情でも一生続くことは無い。しっかりとその感情を味わうことでできる」とお話がありました。


6.質疑応答

最後に「実践やグループワーク、全体を通しての質問や意見」です。

皆さんの意見や質問に先生に一つ一つ丁寧にお答えいただきました。

「精神障害にも有効なのか」「過呼吸の症状を持っていて呼吸から入ることに抵抗がある。なので、呼吸以外に導入部分で呼吸以外の入り方はあるか」「うつ病の症状で楽しいことを考えられない」などたくさんの質問や意見が出ました。


今回、久々のオフラインでの開催となりましたが、その場の雰囲気も相まって、

参加者の方たちは今の状態に気づき、リラックスしている姿が見られました。

スマホを持っているのが当たり前で、情報量がとても多くて脳も疲弊しやす

い時代ですが、マインドフルネス(瞑想法)をすることで、情報が遮断されて

脳が楽になります。最後の高野先生の言葉で「就寝前に 1 分間楽しいことを考

える」それだけでも脳が楽になるそうです。たった1分間楽しいことを考える

だけでも効果があるのなら、簡単にできそうなので毎日取り入れてみたいで

すね。

みなさん、お忙しい中で参加いただきありがとうございました。

今後もマインドフルネスも含めて特別イベントを開催していければと思いま

すので、よろしくお願いいたします。

~ReOPA レオパ~      <うつ病や生きづらさで苦しんでいる方の自助グループ>

うつ病やうつ状態で苦しんでいる方、 生きづらさを感じている方に寄り添う 自助グループです。 主に東京で活動しています。

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