就労イベントを開催しました

11月3日(日)に就労イベント~当事者の「働く」を考えよう~を開催しました。

就労移行支援・就労定着支援事業所のビルド神保町さんにご協力いただき、施設長の柴田さんから、こころトークでもよく挙がる話題を中心にお話をしていただきました。


普段の会とは違い、就労とテーマを絞ったイベントだったので反応が少し心配でしたが、男女年齢問わず様々な方にお越しいただき、ニーズの高さを感じました。

こころトークの中でも「働く」ことに関するテーマはよく挙がり、多くの方が悩んでいる問題。そのような方の少しでも助けになるような企画を・・と試行錯誤した企画です。

柴田さんからはこの日のためにきれいにまとめた資料までご用意いただきました。

まずは就労支援、定着支援施設って何?どんな所なの?という知識的な所から。

就労移行支援、定着支援、継続支援・・色々種類があってとても分かりづらい部分。

言葉も似ていて混乱しがちな所を丁寧に説明して下さいました。

職業センターやハローワークなど色んな施設の違いや特徴、使い方などとっても為になる情報がたくさん。調べればわかる定型的なことだけではなく、利用者さんの生の声や現場での実感なども交えて話して下さいました。それぞれ相性の良いところを組み合わせて使うというのがポイントです

当事者は情報源が少なく、自分で探すのも難しいため、こういう情報を全く知らない方も多いんですよね。

後半は、会の中でも頻繁に話題に挙がり関心の高い「オープン就労」についてのお話。

仕事は難しくない?休みやすいの?待遇は?など皆さんから多く挙がる疑問を中心にQA方式で説明していただきました。

良いところ、悪いところを整理して話していただいたのでとても分かりやすかったです。メリットだけでなく、デメリットも包み隠さず話して下さり、とっても参考になりました。表面上のことだけでなく、かなり突っ込んだ内容も。皆さんから驚きや感嘆の声も挙がっていました。

ともすれば堅苦しくなりがちなテーマですが、柴田さんはとってもお話が上手く、時折笑いも交えながらテンポよく進めて下さり、飽きずに最後まで楽しく聞くことができました。

休憩を挟んでゆまと柴田さんのトークセッション。休憩中に柴田さんの話を聞いて、質問や分からなかったこと、今抱えている不安などをそれぞれ書いてもらい、それをもとに進めました。

皆さん、短い時間にもかかわらずびっしりと書いていただき、何を取り上げるか迷うほど。

年齢による不安を挙げて下さった方が何名かいらっしゃいました。もう若くないけど就職できるの?高齢だけど働ける?という切実なお悩み。

現実的なことも率直に話していただきつつも、就職はできると力強いお答え。ここで勇気付けられた方も多かったようです。

次に「仕事を長く続けるコツ」というテーマ。就職したものの続かない、すぐに辞めてしまう・・と悩まれている方はとても多いです。

中でも人間関係でつまづくケースが圧倒的で、人間関係はやはり永遠のテーマ。無理に仲良くなろうとしない、仕事をする所なんだから、割り切ることも大切とお話いただきました。

また、続けるには休み方が大事という話も。当事者は休み下手な方が多いんですね・・。

戦略的休息というワードも出てきました。

これも関心の高い「転職」についての話も。柴田さん自身何度も職を変わり、色々な職場を経験されたそう。そんな実体験から来るお話はとっても実践的で参考になりました。なかなか聞けないお話に皆さん興味津々。

親の介護をしているという方の悩みでは、仕事の問題だけでなく、福祉的なことなど他の分野の支援についても教えていただきました。仕事をするということに関してもあらゆる分野が関わってくるのだなと思いました。就労に関することだけではなく、総合的な知識が必要なんですね。

質問にもしっかり答えていただき、終始皆さん熱心に聞いていました。

最後の方でお話下さった「自分で自分の機嫌を取ってあげる」という言葉は印象に残った方が多かったようです。


就労の話は堅苦しく重くなりがちですが、笑いもあり、驚きもあり、とても楽しい雰囲気で学ぶことができました。

ご参加いただいた方、ありがとうございました。



~ReOPA レオパ~      <うつ病や生きづらさで苦しんでいる方の自助グループ>

うつ病やうつ状態で苦しんでいる方、 生きづらさを感じている方に寄り添う 自助グループです。 主に東京で活動しています。

0コメント

  • 1000 / 1000